これまで先人達の、「その通り」とされた、幾人かの画家の記述、作品を知り、それが支えとなっていたため、迷うことなく様々に意識を変革させ絵が変化し、その度に「そうだよね」と共感し合える今は亡き人との会話の中でこ れまでやってこれた。
しかしもう完全なる森に足を踏み入れていた。ここ数日二の足を踏んでいた。絵が描けない状況、描いてもそれからどうするのか分からない心境。そして止める。しかし今日そのことを知り、それは当然だと思った。ここから善い悪いが無くなる。雑に描いているのかさえ判断つかない仕事。その作品を人が理解するはずがない。自分でもこれは自分だとは言い切れない日々、作品を重ねていくのだろう。そう思うと、皆やはり凄い。それがこの先ずっと続いていくことを想像してしまうと、ふとしたことで精神を病むのも仕方ないと思う。明日のことを考える術がない。他と比べようがない。あるのはやはり自然だけ。